【 意外と知らない 】アルミの腐食と原因をプロが解説

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エクステリア建材の多くにアルミが使われています。

門扉、フェンス、カーポートなど、実に多岐にわたります。

アルミは光沢が美しいので、エクステリアに適している素材として知られています。

しかし、アルミに関しては1つの誤解があります。

それは「 腐食しない 」ということ。

本記事では、アルミの腐食に焦点を当てて解説していきます。

日常的な言葉遣いや一般的な説明の中で「 アルミは錆びる 」という表現が使われることがある。これは、金属が外部の要因(特に酸素や水)と反応して変質する現象を、一般的に「 錆びる 」と表現するため。

以下、腐食=「 さびる 」とします。

目次

アルミは腐食しないという誤解

結論から言うと、アルミは腐食しない金属ではありません。

しかし、鉄やステンレスとは異なる形の腐食が起こります。

アルミの腐食は白い

アルミは鉄のような赤いさびではなく、白いさびが発生します。

スチール部品は腐食する

エクステリアにはスチール部品が多用されています。

例えば、補強材が挙げられます。

アルミは強度が特に高い金属ではありません。

そのため、強度が求められる部材には、メッキ処理されたスチールの補強材が使用されます。

しかし、その場合、スチール部材が腐食するリスクがあります。

特に、メッキが剥がれると、さびることがあるのです。

多くのスチール部品には亜鉛メッキが施されています。

亜鉛が腐食すると白いさびが発生し、スチール自体に赤いさびが発生します。

ステンレス部分は腐食する

ステンレスは腐食しない金属として知られていますが、実はステンレスも腐食します。

ステンレスが腐食する際、表面に「 孔食(こうしょく) 」と呼ばれる細かい赤さびが点在する形で発生します。

アルミ – 腐食のメカニズム

では、アルミが腐食する原因は何でしょうか?

その腐食のメカニズムを分かりやすく解説します。

腐食の起こり方

金属の腐食は、多くの場合、異なる金属同士の接触に、電解質を含む水が付着した状態で発生します。

電解質が異なる金属間で電子を運び、一方の金属を腐食させるのです。

例えば、スチールとステンレスが接触し、二酸化炭素を含む雨水が付着する状況。

この条件下で電子の移動が生じると、ステンレスは腐食せず、スチールの方が腐食します。

腐食の原因

腐食の原因として、先ほども触れた「 異なる金属 」と「 電解質を含む水 」が挙げられます。

しかし、都市部や街中では、異なる条件下での腐食が多く見られます。

例として、ホコリ、粉塵、排気ガスなどが挙げられます。

これらに含まれる金属粉や電解質が、腐食の原因となります。

アルミやステンレスは腐食しにくい

ところで、前述したように、アルミやステンレスは腐食しますが、スチールと比較すると格段に腐食しにくい特性を持っています。

この「 腐食しにくさ 」の背後には、金属の表面に秘密が隠されています。

酸化被膜

アルミやステンレスが腐食することは前述しましたが、これらの金属は腐食に対して非常に強い特性を持っています。

その理由は、アルミとステンレスの表面が「 酸化被膜 」で覆われているためです。

この被膜が金属を保護し、腐食から守ってくれるのです。

この被膜は非常に薄く、そのため金属の表面が透けて見え、美しい光沢を維持します。

酸化被膜は損傷する

酸化被膜は、ときに損傷することがあります。

特にステンレスはその典型例。

ステンレスは腐食しにくい特性を持っていますが、塩分などが付着すると、この酸化被膜が損傷することがあるのです。

その結果、前述のように腐食が進行します。

メンテナンスの重要性

腐食を防ぐ方法として、定期的な掃除を行うことで、金属は美しい状態で長持ちします。

金属腐食は避けられない現象ですが、定期的な掃除によって腐食の原因となる物質を取り除くことができるため、さびが発生しにくい環境を維持できるのです。

日常的な清掃を心がけましょう。

まとめ

今回は、アルミ建材の腐食とメンテナンスの重要性について触れてきました。

エクステリア建材として使用されるアルミは、非常に優れた特性を持っています。

その特性を理解し、日常的なメンテナンスを心がけることが大切です。

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