紫外線対策・雨対策で使えるオーニングの種類と価格相場は?

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紫外線対策や省エネ対策、雨対策として注目されているオーニング。

あまり聞きなれない言葉かもしれません。

本記事ではプロの外構業者が、オーニングを徹底解説します。

目次

オーニングとは?

オーニングは、家の柱や屋根に固定する布製のテントです。

夏の紫外線や冬の室内温度を調節する役割があります。

オーニングのメリット

紫外線対策

4月〜9月までの日本の紫外線は、年間の約70〜80%を占めると言われています。

部屋に差し込んだ有害な紫外線は、皮膚や眼に悪影響を与えるため、オーニングで対策しましょう。

省エネ対策

オーニングは、外気の熱を遮断する効果があります。

オーニングがない部屋のエアコン稼働率を100%とすると、オーニング使用時のエアコン稼働率は33%です。

急な雨対策

壁からせり出しているオーニングは、急な雨に有効です。

部屋に雨が入ったり、洗濯物が濡れるのを防ぎます。

オーニングのデメリット

効果が薄い素材がある

素材によっては、光を遮れないオーニングがあります。

紫外線をカットしたいのであれば、UVカット素材がオススメ。

大きさに注意が必要

住宅のオーニングは、小さなタイプが一般的です。

オーニングが大きすぎると、隣家の敷地に出てしまう恐れがあり、建築基準法違反とみなされます。

5㎡以上のオーニングは、建築確認申請をしましょう。

強風に弱い

突っ張り棒タイプは外壁などに固定されていないため、強風に吹き飛ばされてしまいます。

強風時でも安心なのは、壁付けのオーニング。

骨組みが固定されているため頑丈です。

オーニングの種類

スクロールできます

壁付け型

住宅の壁に設置します。

リビングやウッドデッキの上に付けられるため、屋内外どちらにも対応可能です。

スクリーン型

スクリーン型は、「 単独型 」「 壁付きオーニング一体化 」の2種類があります。

オーニングの主な目的は日よけですが、目隠し効果もあるためプライバシー保護に役立ちます。

必要に応じて「 日よけ 」「 目隠し 」を調整できるのもポイントです。

ウインドウ型

小窓に設置します。

庇(ひさし)のように前に突き出たタイプは、角度を自由に調節できるため便利です。

独立型

柱が独立したタイプです。

家の壁とは別に設置できるため、外壁破損の心配がありません。

バリエーションが豊富で、デザイン性に優れています。

オーニングの価格相場

一般的に、本体代と取り付け工事費用を合わせて、約5万円〜20万円が相場です。

機能によって価格差があるため、予算を考慮して選びましょう。

オーニングを設置できない3つのタイプ

軽量鉄骨やALC素材強度が十分でないため割れる
レンガ・タイルビスを打つ際にヒビが入る
鱗(うろこ)形状の外壁壁にうまく固定できない

設置前の注意点

オーニングは出幅(建物から出る幅)や角度によって、日よけ具合が変化します。

再工事は別途費用がかかるため、設置前に出幅と角度を十分に検討しましょう。

オーニング初心者は、専門業者に依頼するのが確実です。

設置後の注意点

雨や強風の際は、オーニングが破損する恐れがあるため、畳まなければいけません。

手動型は畳むのが面倒ですが、電動式であれば、離れた場所からリモコン操作が可能。

オーニングが劣化する期間

オーニング本体の劣化は、使用状況や環境により変わりますが、平均的な年数は約10〜15年。

一方、オーニングの布部分は汚れやすいため、5年前後で劣化しやすい。

まとめ

オーニングは、紫外線や省エネ、急な雨に対応する優れものです。

さまざまな種類があるため、あなたの住宅にあったタイプを選びましょう。

これから新築で戸建てを検討する方は、オーニングのメリットを知って家づくりの楽しみを広げてください。

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