コンクリートブロックの外構知識をプロが解説
外構リフォームの基本知識があれば、実際にリフォームを外構業社に依頼した際、コミュニケーションも円滑に進みます。
本記事では、コンクリートブロックの基本知識を中心に解説します。
今後、外構リフォームを検討している方の参考になれば幸いです。
外構コンクリートブロック塀の規定(建築基準法)
コンクリートブロック塀の設置は、以下の規定があります。
※ 建築基準法施行令第62条の8(へい)、平成12年建設省告示第1355号より。
- 材料
- 高さ
- 厚さ
- たて筋
- 控え壁
- 基礎
たて筋 〜 ブロック塀に対して、横からかかる力(地震や風)に耐えられるようにする大切な骨組み。
控え壁 〜 塀が風や地震で倒れないようにする役割がある。(補強用の壁)
基礎 〜 コンクリートブロック塀を支える役割がある。
全てを理解する必要はなく、本質は以下です。
外構コンクリートブロック塀の施工は、安全上の観点から建築基準法という守べきルールがある。
このルールを遵守して施工する必要があるということです。
3つの項目を解説します。
- 規格
- 用途
- 強度
外構コンクリートブロックの規格
工業製品の規格である、JIS(日本産業規格)によって認定されているコンクリートブロックは以下の5つです。
参考程度の理解でOKです。
断面形状 | 空洞ブロック |
圧縮強さ | C(16) |
化粧の有無 | 素地ブロック |
防水性 | 普通ブロック |
寸法許容差 | 普通精度ブロック |
コンクリートブロックの素材にはモルタルが使用されており、空洞があるため「 建設用空洞ブロック 」とも呼ばれます。
空洞の箇所は、コンクリートブロックによって異なり、利用シーンごとに使い分けが可能です。
たとえば、穴が途中でふさがっている「 横型 」、サイズが半分の「 半ぎり 」など。
さまざまな形状のコンクリートブロックが利用されています。
外構コンクリートブロックの用途
コンクリートブロックは、以下のシーンで利用されます。
- 塀
- 門柱
- 飾り壁
- 土留
- 花壇
コンクリートブロックにはグレーの普通ブロックと、色や塗装を施した化粧ブロックがあります。
普通ブロックは境界線や目隠しとして活用でき、化粧ブロックはワンポイントアクセントとして活用できます。
外構コンクリートブロックの強度
コンクリートブロックは、種類によって強度に差があります。
ブロック単体としては強度が低く、鉄筋を入れて積み上げることで強度が増します。
外構コンクリートブロックの素材を知る
外構リフォームの知識として、下記3つを知っておきましょう。
- セメント
- コンクリート
- モルタル
セメント
セメントは粉末状の素材でして、粉末のままでは材料として使えません。
加工することで、材料として使えるようになります。
セメントを加工して作られた材料が、コンクリート、モルタルです。
コンクリート
セメント、砂、砂利、水を混ぜて作られるのが、コンクリートです。
水の量が少なければ、強度が増します。
モルタル
セメント、砂、水を混ぜて作られるのが、モルタルです。
砂利が含まれていません。
モルタルの深堀りは、別記事にて解説します。
外構コンクリートブロック塀の施工手順
コンクリートブロック塀はDIY可能とはいえ、初心者にはかなりハードルが高いので、外構業者に任せるのが理想的です。
工程をシンプルに解説します。
工程をイメージしておくだけでも損はしません。
【 手順 – 1 】モルタルで基礎づくり
溝を作り基礎を支える敷石を入れた上から、モルタルを流し込み、 太さ10mm or 13mmの鉄筋を通します。
【 手順 – 2 】1段目にコンクリートブロックを積む
モルタルが固まった後、1段目のコンクリートブロックを積みます。
鉄筋を通した一番下のコンクリートブロックを、5~10cm地中へ埋め込むことで、強度が増します。
すべての穴にモルタルを詰め、固まるまで待ちます。
【 手順 – 3 】ブロックを積み重ねて目地を整える
モルタルが固まった後、2段目を積みます。
2段目は横筋用ブロックを積み、たて筋と針金で固定。
たて筋の入った穴にモルタルを詰め、3段目以降を積む。
最上段の穴はモルタルで埋めたり、笠木で蓋をしたり。
これで完成です。
まとめ
本記事では、コンクリートブロックの基礎、DIYの施工手順を解説しました。
コンクリートブロック塀には、建築基準法における規定があり、守るべきルールがあります。
DIYによってコンクリートブロックの施工は可能ですが、外構業者への依頼がベストでしょう。
株式会社トップガーデンは、経験豊富な外構業者です。
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