外構工事の超定番!土間コンクリートの費用相場をプロが解説
あなたは土間打ちという言葉をご存知ですか?
最近では、家の中などに施工する例も多く、機能面やデザイン面でも人気のある工事の1つです。
筆者が昨年、観光した倉敷の美観地区で印象的だったのが、白壁の蔵や、町家や土間のレトロな面影を残しつつ、いまどきのスイーツやカフェとして点在していたことです。
土間と聞けば田舎の民家のイメージがありましたが、江戸時代から令和時代を架け橋としたハイブリッドな空間になっていることに、新鮮な驚きと新しさを感じたのでした。
本記事では、土間打ちの基本知識とポイントを解説します。
外構の定番 – 土間打ちの基本知識
土間とは、「 建物の内部で、床を張らずに地面のまま、または漆喰(しっくい)やコンクリートで仕上げたり、石やタイルなどを張ったところ。ふつう土足のまま用いる。日本の民家では、炊事などの作業場や通路・物置などとして多目的に利用された 」場所のことです。
シンプルにいえば、地面と同じ高さの靴を脱がなくてもいいスペースのことですね。
近年では、テーブルや椅子を配置して訪問客を気軽に迎える場所、趣味を楽しむ場所、子どもの遊び場など、様々な活用場所として再評価されています。
筆者も、子どもの担任の家庭訪問の迎え場所として、玄関スペースを即席の土間のように装飾したことがありますが、くつろいで会話するスペースとして、とても役に立ちました。
土間打ちとは?
「 土間打ち 」とは、主に床面を平坦なコンクリートで塗装する施工方法を指します。
玄関に続くアプローチや、駐車スペースなどに多く用いられる「 外構工事 」の定番でもあります。
土間コンクリートを略した「 土間コン 」とも呼ばれます。
色味が白か薄いグレーなので、少し地味でひんやりとした印象を受けますが、ハケを使った模様を入れたり、目地を利用したりと、オシャレに仕上げることができるので、人気のある施工の1つです。
土間打ちのメリット
土間打ちを施した床面は耐久性が高く、地面を完全にコンクリートで埋めてしまうため、駐車スペース、バリアフリー化などにも最適です。
こだわり次第で、見た目もオシャレに仕上げることができるのが、土間打ちの魅力ですね。
細い目地を設けたり、砂利や煉瓦、芝生や植栽、曲線状の目地など、複数の組み合わせによって、美しい景観を作り出すことができます。
筆者は毎朝、ランニングをしているのですが、それとなく住宅のつくりなどを眺めながら走っていたら、2023年現在で、土間コンクリートの玄関アプローチや駐車場が増えているように感じました。
土間打ちの費用相場
1平米あたり8,000円~18,000円の範囲が相場ですが、施工する面積や使用する材料、地域や外構業者によって変動します。
坪単価に換算すると、一坪が3.3平米ですので3.3倍の26400円~59400円となります。
これ以外にも、重機や目地のなどの費用も必要となります。
なお、施工面積が広くなるほど当然費用は上がりますが、平米あたりの単価は下がっていくと考えて良いでしょう。
土間打ちに最適な場所
庭周り
デザイン性の向上、車・自転車・車椅子の出入りのスムーズ化、掃除や雪かきが楽になる、草木が生えなくなり、虫が寄り付かなくなるなどのメリットがあります。
駐車場(駐輪場)
硬くて熱にも強く、水はけも良くなり、耐久性が高まります(耐用年数50年以上)
玄関アプローチ
家の第一印象ともなるため、こだわりたい場所の一つですね。DIYなどの方法もありますが、初心者には労力がかかる作業のためハードルは高いです。安くてオシャレに仕上げるには、外構(エクステリア)専門業者に相談するのが良いでしょう。
まとめ
本記事では、土間打ちの基礎知識とポイントをまとめました。
快適でオシャレな空間づくりの一環として、土間打ちを検討してみてはいかがでしょうか?