外構工事の基本知識を解説!(ウッドショック体験談アリ)
外構工事は、ハウスメーカーに依頼すれば大丈夫!と思っていませんか?
ハウスメーカーに依頼すると、外構工事の費用が20〜30%ほど割高になります。
本記事では、外構工事の知識が全くない方でも理解できる、押さえておきたい超基本の知識を解説します。
※ ウッドショック影響の実体験も掲載しました。
外構工事に使われる土間コンクリートって何?
外構工事とは、駐車場や門扉(もんぴ)、フェンスなどの建物以外の工事を指します。
コンクリートによる外構工事では、主に土間コンクリートと呼ばれる手法が用いられ、1㎡あたり約10,000円で施工可能です。
ちなみに、土間コンクリートは、次の3層で構成されています。
- 掘り下げて整地した地盤
- その上に敷き詰めて押し固めた砕石層(さいせきそう)
- 網上の鉄筋を入れたコンクリート
上記のように施工し、表面を仕上げて1週間ほど乾燥させて完成です。
基本的に表面はフラットですが、装飾が加えられることもあります。
外構で知っておきたい3つの費用
コンクリート外構の施工費用は、次の3つです。
- 材料費
- 設計費
- 工事費
それぞれの詳細について、解説していきます。
材料費
コンクリートによる外構工事では、主に土間コンクリートが用いられます。
土間コンクリート施工にかかる材料費について解説しますが、コンクリートの配合や仕上げグレードなどにより、費用が変動します。
例えば、100平米をコンクリートで施工する場合、材料費は約150,000円です。
これは、コンクリートの厚さ100mmを想定しています。
また、施工エリアによっても費用が変わる可能性があります。
コンクリートは、コンクリートプラントで作られ、ミキサー車で施工場所まで運搬されます。
よって、施工場所によって運搬費用が変わるわけです。
生コンの受注量が多いときは、送料が無料になるケースもあります。
設計費
施工する会社によっては、設計費がかかります。
会社によって料金が異なるものの、工事費の約3〜5%の金額がかかります。
例えば、外構工事に100万円かかった場合、30,000〜50,000円の設計費がかかります。
設計費がかかるため割高になりますが、デザイナーがプランニングしてくれるため、建物とマッチする外構にしてくれるのがメリットです。
工事費
外構コンクリート工事を行うときは、必ず人件費がかかります。
例えば、東京都では1人当たりの人件費に約27,300円が必要です。
この金額は、あくまでも原価を計算したものなので、保険代や法定福利費などの諸経費が加算されている場合もあります。
遠方にいる業者に依頼するときは、別途、出張費用が必要なケースもあります。
契約前に見積もりを確認することで、その他の費用が追加されているかどうかをチェックしましょう。
施工パターン別の費用を知る
駐車場&アプローチ
外構工事でコンクリートを用いて施工する代表的な場所が、駐車場やアプローチです。
主に、土間コンクリートで施工するため、前述した通り1㎡あたり約10,000円で工事を行えます。
例を挙げると、車を1台停められる駐車場(15㎡)の工事は約150,000円でして、施工範囲が広くなると単価が安くなるため、1㎡あたりの金額が安くなります。
アプローチを土間コンクリートで施工し、オプションを加える場合は、上記以外にも費用がかかります。
庭園・テラス
庭やテラスをコンクリートで施工するときも、1㎡あたり約10,000円で施工可能です。
コンクリートで施工することで、雑草が生えにくくなるため、綺麗な状態を維持しやすくなります。
芝生を張ったり、砂利を敷いたりするなど、庭園やテラスではコンクリート以外の施工も行います。
次の表に、そのほかの費用も記載しています。
- 天然芝(約2,000円~ / 1㎡)
- 人工芝(約10,000円~/ 1㎡)
- 砂利(約2,000円~ / 1㎡)
塀&フェンス
コンクリートによる外構工事に塀やフェンスを追加する場合は、アスファルトの施工費用のほかに、以下の金額がかかります。
- ブロック塀(約17,000~25,000 / 1㎡)
- フェンス(約15,000~35,000 / 1㎡)
塀やフェンスを用いることで、外から中が見えないプライバシーに配慮したクローズ外構にできます。
コンクリート外構の費用を抑える方法
コンクリート外構費用を抑える方法は、次の3つです。
- シンプルなデザインを選択
- 無駄な費用を削減
- 複数の見積もりを比較
シンプルデザインを選択!
外構は、装飾が多くなるほど材料費が増えます。
シンプルなデザインを選択することで、費用を抑えられ、短期間での施工を実現可能です。
例えば、駐車場に塀やカーポートなどを設置しなければ、塀やカーポートなどの費用を削減できます。
外構に求めるポイントを絞り、なるべくシンプルなデザインを選択することが、価格を抑えるポイントです。
無駄な費用削減!
コンクリート施工は、強度やメンテナンスに優れていますが、費用が高くなります。
ですから、部分的にコンクリートで施工することで、無駄な費用を削減できます。
一例を挙げると、車のタイヤが乗る部分だけをコンクリートで施工すれば、コストダウンを図れます。
車のタイヤが乗る部分は、コンクリートで施工できているため、強度も問題ありません。
ちなみに、コンクリートでの施工箇所以外が気になるときは、砂利や芝生を敷くのもアリですね。
砂利や芝生はコンクリートよりも工事費用が安く、デザイン性があります。
コストカットに繋がるDIYは、専門知識や技術が必要であり、一度施工してしまうと簡単には元には戻せないため推奨できません。
見積もり比較!
複数の相見積もりをもらい、適正価格を把握すると、費用を抑えられます。
地域や業者によって費用が変動するため、1社からの見積もりだけでは適正価格が分かりません。
ですから、相見積もりをとり、複数業者の施工費用をもとに適正価格を把握しましょう。
ほかにも、仕事の少ない夏に依頼すれば、次のようなメリットを得られることがあります。
- 提示価格が安くなる
- 値下げ交渉に応じてくれる
相見積もりをもらうだけではなく、依頼するタイミングによっても工事費用が安くなるのです。
ウッドショック影響(実際の体験談)
※ 以下は、新築戸建てに住む筆者の知人に取材した内容を抜粋しています。
ウッドショックの影響により、建築業界に影響が出ていますよね。
木材の確保が困難になり、工事の遅延や開始が見送られる状況が各地で発生しています。
我が家も例外ではありません。
自宅周辺に住む多くの家庭が、コロナの在宅影響でウッドデッキを作っています。
ウッドショックにより、木材の価格が高騰しており、近隣住民は、安く作るタイミングを検討したり、複数のメーカーに相見積もりを取っていたりします。
周囲の話を聞く限り、ハウスメーカーではなく、地域の外構会社に依頼している人が増えている印象です。
私を含め、ウッドデッキや外堀を改善したい人にとって、ウッドショックは、周囲の皆さんが凄く気にしているホットなワードです。
我が家は、実際に木材が高騰する前にウッドデッキ工事に着手しています。
とはいえ、プラスαで改善したい部分もあり、木材の価格が下がるタイミングを見計らっている状況です。