玄関階段にスロープを設置するメリット&費用を解説!

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「 玄関階段にスロープは必要なのだろうか?」

「 スロープの設置にどれほどの費用が必要なのか?」といった疑問を抱いている方は多いでしょう。

スロープがあれば、家族のライフステージの変化にも対応しつつ、移動にかかる負担を軽減できます。

本記事では、玄関階段にスロープを設置するメリットや費用について詳しく解説します。

目次

スロープの種類:階段付きと手すり付きの違い

玄関に設置するスロープには主に2つのタイプがあります。

それぞれの特性を理解し、あなたの家族構成や必要性に合わせて選択することが大切です。

階段付きスロープの特徴

階段に沿って設置するタイプのスロープは、必要なスペースが確保できれば、比較的簡単に設置が可能です。

しかし、階段の形状や角度によっては、スロープが急勾配になることがあるため注意が必要です。

車いす利用者が介助なしで使用する場合、この急勾配は、転倒やケガのリスクを引き起こす可能性があります。

手すり付きスロープの特徴

階段を完全になくし、代わりにスロープだけを設置するタイプもあります。

緩やかなスロープにすることで、車いす利用者も一人で使うことができます。

スロープが3メートル以上の長さになる場合は、手すりを設けると安全性が高まります。

しかし、一方でデメリットも存在します。

階段がないため、健康な人にとっては、玄関までの距離が長く感じられるかもしれません。

スロープを快適に利用するには、通常の玄関階段よりも広いスペースが必要になります。

玄関階段にスロープを設置する2つのメリット

スロープを玄関階段に設置する際、追加スペースの確保が必要で、それにより費用も増えます。

しかし、その結果として得られる日常生活の快適さを考えれば、その費用と労力は十分に価値があると言えるでしょう。

ベビーカーや車いすの移動が楽になる

ベビーカーや車いすの利用者にとって、わずかな段差が移動の大きな障害となることはよくあります。

特に車いすでは、1cmの段差でもスムーズな移動が困難になり、自力で乗り越えることが可能なのは2cm程度まで。

15cm程の段差があると、介助者がいないと移動自体が難しくなります。

一方、スロープはその緩やかでフラットな構造から、段差を完全に取り除いてくれます。

その結果、車いすでも介助者なしで自由に移動することができるようになります。

足腰への負担が軽減される

スロープは通常、階段に比べて足腰への負担が軽減されるとされています。

転倒リスクを低くするため、バリアフリー設計の住宅では玄関階段と併設し、場合によってはスロープのみを設計することもあります。

小さな子供が数センチの段差でつまずくこともあるので、幅広い年齢層にとって安全性が向上します。

玄関階段にスロープを設置する費用&素材選び

実際に玄関階段にスロープを追加するのであれば、どれ位の費用がかかるのでしょうか。

外観の高級感をアップさせるスロープ素材を紹介します。

玄関階段にスロープを設置する費用

玄関にスロープを設置する場合、シンプルで短いタイプであれば約20万円。

さらに手すりを追加すると、10万円程度の費用が追加されます。

もし、玄関の階段の改築や庭の形状変更が必要であれば、費用はさらにかかります。

なお、スロープ設置が介護の必要性からくるものであれば、自治体からの助成金を受けられる可能性もありますので、チェックしておきましょう。

おしゃれな外観にしたいのであれば、素材にこだわる

基本的に、スロープはシンプルなコンクリートデザインが一般的です。

しかし、滑り止め加工が施されたレンガやブロックなどもスロープ材料として使うことができ、玄関の雰囲気作りに役立てます。

スタイリッシュな手すりを選べば、家の外観を一層引き立てることができます。

設置できないケース:玄関階段に車いす用スロープを設置する際の制限

立地や家のスペース、目的によっては、スロープの設置が難しいケースもあります。

例えば、自転車を門から玄関に運ぶための簡単なスロープならば、階段部分の端に設置することが可能です。

しかし、車いす介助でスロープを使うのならば、安全を確保するためには緩やかな勾配をつけなくてはいけません。

具体的に国土交通省のバリアフリー法によると、屋外にあるスロープの場合、勾配は1:12または約8.3%程度が良いとされています。

つまり、10cmの高低差ならば、それを安全に移動するためには約120~130cmの長さが必要ということです。

理想通りのスペースを確保できなくても、できる限りこの勾配に近いスロープを確保しましょう。

玄関でのスロープ設置が難しい場合には、リビング窓や勝手口へのスロープを検討しても良いかもしれません。

まとめ

スロープを玄関階段と共に設置することで、あなたのライフステージの変化にも柔軟に対応し、快適な生活を続けることが可能となります。

家を建てる際は、現在だけでなく、未来のライフステージも考慮に入れ、家族全員が安心できる環境を作りましょう。

もし疑問点や困ったことがあれば、玄関階段やスロープの設置に詳しい外構業者にご相談ください。

プロの専門的な知識と経験を活用することで、より良い家作りが可能となります。

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