インターロッキングは外構業者に依頼しよう、施工方法や費用・注意点を徹底解説!

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駐車場やエクステリア舗装には、外見と機能面の両方が重要です。

インターロッキングによる施工は、おしゃれな見た目と、荷重の分散性・水はけの良さといったメリットがあります。

本記事では、「 インターロッキングとは何か?」という基本知識、施工方法、DIYの注意点まで詳しく解説します。

目次

インターロッキングとは?

インターロッキングには「 かみ合わせる 」という意味があります。

荷重がかかった際、ブロック間の目地に充填された砂によって、ブロック同士のかみ合わせ効果(荷重分散効果)が得られる施工方法を指します。

具体的には、定形のブロックを規則的に並べ、ブロック同士の隙間(目地)に砂を埋め込む施工方法が一般的です。

自動車などの大きな荷重がかかる際に、隙間に埋められた砂が荷重を分散する効果があります。

インターロッキングの種類は豊富

インターロッキングは、スタンダードタイプ(コンクリート)以外に、豊富な種類があります。

具体的には下記です。

緑化ブロックブロックの穴に土と植物の種を植え、緑の多い環境を演出できる。
リサイクルインターロッキングブロックリサイクルしたガラス素材に明かりが反射。 雨水の地下浸透にも効果的。
ゴムチップブロッククッション性があり、歩行への負担を減らす。
遮熱性ILB赤外線を反射し、地面の表面温度を低下させるため、ヒートアイランド現象の対策に効果的。

インターロッキングのサイズ

一般的なサイズは、100mm×200mmの長方形です。

その半分の100mm×100mm、300mm×300mmの正方形もよく使われています。

ただし、細かいサイズの規格は各メーカーごとに異なるため、具体的なサイズは外構業者に相談しましょう。

インターロッキングの費用は?

サイズ同様に、費用は業者ごとに差があります。

目安は、下記を参考にするとよいでしょう。

  • 歩行用(約7,000~9,000円 / 1㎡あたり)
  • 駐車場用(約10,000~12,000円)

インターロッキング舗装のメリット・デメリット

メリット

  1. 豊富なブロックバリエーション
  2. 水はけが良い
  3. 遮熱が高い
  4. 柔軟性が高い
  5. ランニングコストが安い

遮熱性や柔軟性が高いため、地面にも良い影響があります。

  • 地面の体積変化が起こりづらい
  • 地面の体積変化が起きても柔軟性により吸収できる

これにより、地面のひび割れが起こりにくくなり、結果としてメンテナンス費が節約できます。

長期的に見ると、ランニングコストの削減にもつながります。

デメリット

  1. 施工に時間と手間がかかる
  2. 導入時のコストは高い
  3. 隙間の砂から雑草が生える
  4. 経年劣化による色落ちが起こる

インターロッキングの施工は、ブロックを敷き詰める特性上、コンクリート舗装に比べて時間と手間がかかり、それに伴って手間賃や材料費が増えます。

年月が経つと、雑草が生えたり、色落ちが起こることは避けられません。

ひび割れなどの大規模な劣化は起こりにくいものの、細かいメンテナンスが必要です。

インターロッキングの施工方法

整地(土を掘って除去)

施工後に床面(ゆかめん)の高さが境界部と同じになるよう、下地の砕石(大きめの砂利)分とインターロッキングの深さを計算して掘り進めます。

広い面積の場合、ショベルカーや重機を使用しますが、重機が入れない場所(駐車場など)では、手作業で行います。

「 床面の高さが境界部 」という意味は、施工後の床面(敷設したインターロッキングの表面)の高さが、周囲の地面や隣接する舗装エリアと同じ高さになるように工事を行うことを意味しています。

転圧(下地処理)

下地処理も重要な作業です。

土を必要な量だけ除去した後には、砕石を敷き、転圧機等で押し固めます。

転圧を行うことによって、地面の強度が均一になり、車などの大きな荷重がかかっても耐えられる構造になります。

下地の砂を敷く

転圧後には、ブロックの下に敷くための砂を投入していきます。

インターロッキングの水はけの良さは、この砂の吸水性によって決まるため、細かい砂がベストです。

全ての砂を投入したら、砂を平坦に慣らしていきます。

ブロックを敷く

ここまでの下準備があり、ようやくインターロッキングブロックを敷く作業の開始です。

各デザインごとに色むらが起きていないか、均一になっているかを確認しながら進めていきます。

隙間や曲線が生じる箇所は、コンクリートブロックをカット加工で対応。

全てのブロックを敷き終えたら、ブロックに転圧をかけて表面をフラットにしていきます。

目地を砂で埋める

最後に、上からも硅砂と呼ばれる砂を目地に埋めていきます。

この作業は砂締めと言います。

  1. 表面に硅砂をかける
  2. デッキブラシなどで、表面を磨くように目地に砂を入れる
  3. 表面の凹凸をなくすために、弱い転圧を追加でかける

駐車スペースなどの高い強度が必要な場所では、この工程に追加して珪砂の再充填・再転圧を行います。

インターロッキング舗装はDIYできる?

インターロッキングのDIYは、重労働であるため、広い範囲の施工には十分な人手が必要です。

初心者がインターロッキングのDIYに取り組む際の難点は、水はけの調整です。

水はけの良さは、インターロッキングのメリットの1つですが、下地を固めて水平にするだけでは十分な効果は得られません。

実は、水が適切に流れるように、目立たない程度に微妙な勾配を設ける必要があります。

この微妙な勾配の調整は、短期間で習得できるものではないため、インターロッキングのDIYに取り組む際は、この点を考慮して進めていきましょう。

まとめ

インターロッキングは、デザイン面と機能面を兼ね備えた優れた施工方法です。

デザイン面では、ブロックの種類や目地の色が豊富で、好みに合わせた空間を簡単に作り出せます。

機能面では、砂とブロックの摩擦力が荷重分散に優れ、ブロック間の砂が水はけを助けます。

ただし、作業工程の特性から、一般的な舗装方法に比べて手間、時間、技術、コストが必要です。

そのため、施工時にはインターロッキングの特性と予算を理解し、専門業者に依頼することが最善の選択です。

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