犬走りって何?設置費用とメリットをプロの外構業者が解説!
犬走りとは、住宅や建物の外壁周囲1m程度の範囲に作られた通路を指します。
犬が走れる程度の幅しかないため、世間では犬走りと呼ばれています。
この用語を初めて聞く人も多いのではないでしょうか。
自宅に犬走りを設置することで、以下の効果に期待できます。
- 外壁保護
- 害虫の侵入防止
- 防犯性向上
本記事では、プロの外構業者による犬走りの設置方法や、費用の相場について解説します。
犬走りとは?
犬走りは、人が通る目的ではなく、雨や泥の跳ね返りによる外壁汚れを防ぐために作られています。
もともと雨樋(あまとい)のない日本家屋で用いられ、現在でも一戸建ての外壁保護やエクステリアとして活用されています。
犬走りのメリット
犬走りが一般住宅にもたらすメリットについて、以下で詳しく解説します。
- 外壁保護
- 害虫が屋内に侵入するのを防ぐ
- 防犯性の向上
犬走りの設置により、雨水や泥が外壁を汚すのを防ぎ、敷地内を歩く際に汚れを気にせずに済みます。
地面がコンクリートや砂利で覆われるため、雑草が生えにくくメンテナンスがしやすくなります。
特に砂利の犬走りは、歩く際に大きな音がするため、防犯効果にも期待できます。
エクステリアとしての役割
住宅や庭の雰囲気に合った犬走りを設置することで、外観がオシャレに見え、エクステリアとしての役割も果たします。
犬走り(おすすめ素材)
砂利
砂利は、より自然なデザインの犬走りにオススメです。
地面を数cm掘り返し、スペースを作り、雑草防止シートを敷いた後、砂利を埋めます。
砂利タイプの犬走りのメリットは、DIYがしやすく費用を抑えられる点です。
さらに、コンクリートより手軽に設置できるので、DIYもできるでしょう。
砕石(さいせき)
砕石は、砂利と同様に足音が響くことで防犯効果があり、水はけが良くなるというメリットがあります。
コンクリート
コンクリートは、安定感のある犬走りを設置する素材としてオススメです。
土を掘り返し、砂利を敷き詰めて土台を安定させ、その後、型枠にコンクリートを流し込みます。
更なる安定性のため、鉄筋で編まれたメッシュと呼ばれるベースを固定することもあります。
コンクリート製の犬走りは、雨水をはじき、歩きやすいというメリットがあります。
レンガ
レンガ単体では安定性が十分でないため、コンクリートを敷き詰めた後にレンガを配置します。
「 全面コンクリートにするには費用が高い 」
そのように考える方には、ピッタリの素材です。
DIYで犬走りを作るコツ
DIYで犬走りを設置するには、以下のステップが必要です。
- 基礎を作る
- 材料(砂利・コンクリート)を敷き詰める
- 圧力をかけて安定させる
- セメントなどで補強する
砂利の場合でも、基礎部分にセメントを使用し、レンガや木の杭で周囲を固定することで安定性が向上します。
敷き詰めた砂利・コンクリートの上にベニヤ板を水平に置くことで、圧力が均等に分散されます。
犬走り設置時の注意点
犬走りの水はけ対策
犬走り設置には、水はけ対策がキーポイントです。
コンクリートの場合、水が内部に溜まると材料が腐食し、害虫の繁殖や異臭の原因となります。
基礎上にセメントや砂利を敷き詰めて隙間を埋めることで、水はけが改善されます。
DIYやメンテナンスの際には、ぜひこの方法を試してください。
犬走りの害虫対策
コンクリートや砂利の隙間があると、シロアリなどの害虫が侵入し、余分な水分が溜まって害虫が発生することがあります。
コンクリート、砂利、レンガで隙間をしっかり覆うことで、害虫対策になり、さらに素材の寿命も延ばすことができます。
犬走りの設置費用と相場感
犬走りの設置費用は、使用する素材によって差が出ます。
各素材について、費用を検討していきましょう。
砂利の費用
砂利の費用は、1㎥あたり平均2,000〜3,000円。
以下は、基礎工事やコンクリート舗装を含めた費用相場です。
- 地面の耕し
- 残土処分
- 栗石敷き
- ランマーでの固め
- メッシュ
- 生コン打設
- 左官モルタル仕上げ
上記で平均21万円。
- 高さ15cm
- 奥行き60cm
- 幅約300cmのコンクリート敷
上記で平均13万円。
レンガの費用
レンガの費用は、1枚あたりの平均200円前後、仮に50枚分のスペースをレンガで埋めると場合、平均1万円の費用がかかります。
レンガの費用は、犬走りに使われる素材の中でも比較的高め。
レンガ製の犬走りは、以下の素材が必要です。
- 水糸
- モルタル
- 砂
- 砕石
- 珪砂
犬走りの面積によっては、トータルで5万円以上の費用になるパターンも珍しくありません。
コンクリート費用
コンクリート素材の費用は、1㎡あたり平均5,000〜6,000円。
ひび割れなどがない限り、長持ちする素材のため、コストパフォーマンスの面からもオススメです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
シンプルなDIYで犬走りを設置することもできますが、コンクリートのひび割れや、水はけ対策の失敗など、いくつかのリスクがあることを考慮すると、プロの専門業者に依頼するのがベストでしょう。