天然芝のお手入れ方法をプロが解説!美しさを保つ3つの方法
近年、一軒家の庭づくりをする際に、人工芝を選ぶ方が増えています。
天然芝は水やりや芝刈りが必要であり、煩わしさから敬遠されがちです。
しかし、本格的な青々とした見た目の天然芝は、やはり魅力的です。
シンプルな庭でも、天然芝ならば美しく映えます。
また、ワンちゃんと一緒に暮らしていて、ドッグランとしても使いたいのなら、足腰の負担を軽減するためにも、天然芝がおすすめです。
本記事では、天然芝のお手入れとして、最低限していただきたいポイントを3つまとめました。
天然芝の基本的なお手入れ方法を知りたい方は、ぜひチェックしてくださいね。
① 天然芝を美しく保つ具体的な方法を知れる
天然芝のお手入れ① 水やり

天然芝のお手入れの中で、最も重要なのが水やりです。
ここでは水やりのコツをお話しします。
天然芝のトラブルは水やりで解消できることも多い
- 最近天然芝が弱くなってきた気がする
- 冬でもないのに天然芝が茶色っぽい
以上のようなトラブルが起こった際、水やりを徹底すれば解決することも珍しくありません。
芝生に薬剤を使ったり、張り替えを検討したりする前に、まずは頻度を上げて水やりをしてください。
天然芝の水やりは時間はやや長めに
きちんと水やりをしているのに、なぜか枯れてしまったという方もいます。
そういったトラブルに遭った方の中には、水やりの時間が短すぎるケースも見られます。
5~10分程度ではなく、庭の面積によっては30分程度たっぷりと水やりをしてください。
とくに突然芝生が枯れてきたときには、水が足りていないサインである可能性が高いです。
適切な水やりの頻度
天然芝の庭にしたら、毎日水をあげなくてはいけないと思っていませんか?
基本的に夏以外の季節であれば、2~3日に1度の頻度で構いません。
夏は毎日、できれば1日2回水やりをしましょう。
1回目は朝5~6時の涼しい時間と、2回目は17時以降の涼しい時間帯を選んで水やりをします。
また、庭をつくりたての時期は、土の上に芝生が乗っているだけです。
しっかり根付いてもらうために、しばらくの間は毎日水やりをしてください。
天然芝のお手入れ② 芝刈り

庭の面積にもよりますが、必ずしも大型芝刈り機を購入する必要はありません。
芝生の面積が30平米以下ならば、手動またはバリカンタイプの小型芝刈り機で十分対応できるでしょう。
芝刈りをするタイミングは、目安の長さから2~3cm伸びた程度です。
芝生が伸びて長くなった方が芝刈り自体はスムーズに進むものの、根っこを引っ張ることにもなり、ダメージを与えるリスクがあるためです。
また、こまめに芝刈りをすることで、密で濃い芝生になり、害虫も付きにくくなるでしょう。
天然芝のお手入れ③ 肥料を散布

樹木や花と同じように、天然芝にも肥料を与えます。
季節としては4~11月、頻度は年1回程度でかまいません。
青々とした芝生を保つため、肥料をまめに散布する方もいます。
しかし、肥料を与えすぎると、翌年に芝生が弱るケースもあるのでNGです。
また、雨の多い梅雨の時期は栄養が足りています。
梅雨時期に肥料をあげると翌年弱ったり、害虫がつきやすくなったりするので、避けてください。
芝生の肥料は、ホームセンターで購入できるもので構いません。
晴れた日を選び、偏りのないように散布してください。
さらに天然芝の美しさを保ちたいなら

ここまで、青々とした芝生を保つコツを3つご紹介しました。
その他にもプラスで以下のお手入れを行うと、さらに美しさに磨きがかかります。
エアレーション
芝の根詰まりを解消する方法です。
芝生全体を見たとき、一部分だけ変色している時に有効です。
一部元気がない部分のみに穴を空けたり、芝を刈ったりすると、青々とした芝生が生えてきます。
目土(めつち)入れ
基本的に芝生はブロック状に加工されており、そのまま庭に引き詰めます.
ブロックとブロックのつなぎ目が目立ってきたと感じたら、「 目土 」という特殊な土を芝の上からかけてください。
そうすることでつなぎ目が目立たなくなり、芝生も元気を取り戻します。
目土はホームセンターなどで購入可能で、お手入れの時期は春がおすすめです。
青々とした天然芝を楽しもう!
手入れがほぼ不要な人工芝と比べると、天然芝はやはり手間がかかるなと感じた方もいるでしょう。
しかし、天然芝ならではの青々とした美しさは、家の外観をワンランク以上アップさせてくれます。
面倒だなとネガティブに考えず、家族のイベントとして、天然芝のお手入れを楽しんでみてはいかがでしょうか。