【 入門編 】土留めブロックのDIYは危険?初心者が注意すべき4つのポイントをプロが解説

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敷地内の土が雨の日に崩れて流れ出る問題を解消するため、土留めブロックが対策として選ばれることがあります。

土留めブロックの設置は、外構業者だけでなく、DIYでも可能です。

特に大規模な土留めでない限り、ホームセンターでの資材購入で初心者も手軽に取り組めます。

本記事では、土留めブロックのDIYにおける注意点を詳しく解説します。

ぜひ参考にしてください。

目次

土留めブロックの素材3選

DIYで土留めブロックを設置する際の主な素材として、以下の選択肢があります。

  • コンクリートブロック(1個あたり200~400円程度)
  • 木材(素材やサイズによって価格が異なる)
  • レンガ(120~300円程度)

コンクリートブロック

コンクリートブロックは、その堅牢さと重量感から、土留めとしての効果が期待できます。

サイズが合わない場合は、L字ブロック型を組み合わせることで、適切に対応することができます。

木材

木材を使用した土留めは、特に山間部での伝統的な手法として知られています。

住宅周辺でも人気があり、そのサイズや高さは自由に調整可能です。

さらに、自然な風合いが外観のアクセントとして効果的です。

ただし、木材は腐食や害虫のリスクがあるため、防腐・防虫処理が必要です。

レンガ

レンガは、特にガーデニング愛好者に人気の素材です。

一般的な長方形のイメージだけでなく、正方形やユニークな色合いのものも存在し、デザインの選択肢が豊富です。

ただし、基礎部分の工事が不十分だと、不安定になるだけでなく、崩壊のリスクも高まりますので、十分な注意が必要です。

スクロールできます

土留めブロックのDIY(4つの注意点)

基礎の施工を行う

気になる箇所にコンクリートブロックを設置するだけで、一定の土留め効果は期待できます。

ただし、より頑丈な土留めを目指す場合、基礎部分の構築が重要です。

具体的には、地面に鉄骨や柱を打ち込み、それを基軸としてブロックを組み立てる方法が考えられます。

水糸や水平器を使う

土留めをブロックを構築する際、多くの方は地面に対して水平に設置を目指すでしょう。

初心者の方には、水平線を示すための水糸や、水平器(水平・垂直・45°などを測定する)を使用して組み立てることを推奨します。

これには別途道具の準備が必要ですが、正確に水平に施工することで、完成時の品質が向上します。

水抜き穴の知識

道路沿いの土留めブロックや擁壁を観察すると、所々にパイプが取り付けられているのを見かけることがあります。

これらのパイプは「 水抜き穴 」として機能し、宅地造成等規制法施行令に基づき、「 壁面の面積3㎡ごとに最低1つ、内径7.5cm以上の水抜き穴 」を設置することが義務付けられています。

水抜き穴は、地中の水分が増加した際に、地盤の弱体化を防ぐ重要な役割を果たしています。

一般的なDIYでこれほどの高さの擁壁を作ることは少ないですが、知識として頭に入れておくと良いでしょう。

擁壁 〜 高低差のある土地の土砂が崩壊するのを防ぐため、斜面を補強した壁のことを指す。

土留めブロックの高さ

土留めや塀の高さは、「 建築基準法 」という法律によって定められています。

高さの基準は以下の通りです。

  • 補強コンクリートブロック造:2.2m以下
  • 組積造(そぜきぞう)- ブロックなどを積み上げる工法:1.2m以下

これらの高さを超えると、建築基準法に違反することとなり、懲役3年以下や罰金300万円以下の罰が科せられる可能性があります。

DIYでこのような高さの土留めや塀を作ることは推奨されません。

その理由として、構造の強度に関する不安や、自宅や近隣の建物、最悪の場合通行人に対する危険が考えられるからです。

DIYは庭の一部や小規模な場所に限定し、大規模な土留めや特に強度が求められる場合は、外構施工業者に依頼することをおすすめします。

耐久性に影響!土留めブロック施工は外構業者に依頼しよう

本記事を通じて、土留めブロックのDIY方法と注意点を詳しく解説しました。

庭の一部を対象とする小規模な土留めブロックであれば、DIYでも問題ありません。

しかし、広範囲でブロックに強度が求められる場合は、外構業者に依頼することを強くおすすめします。

もし、土留めブロックの設置に問題が生じた場合、自宅だけでなく隣の家や周辺の道路にも影響が及ぶ可能性があります。

土留めブロックは、土の圧力に耐える構造が必要で、専門知識や技術がないと崩壊のリスクが高まります。

最初から外構業者に現地調査を依頼し、適切な土留めの方法を提案してもらいましょう。

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