【 入門編 】コンクリート枕木をDIYする方法をプロが解説
腐食や蟻害(ギガイ)の心配がないコンクリート枕木は、一戸建て住宅の庭やアプローチ、駐車場などでよく使用されています。
ホームセンターでも取り扱われているため、DIYを考える方も増えています。
本記事では、コンクリート枕木をDIYで設置したい方のために、必要な道具や下地作りの手順を詳しく紹介します。
さらに、メンテナンス方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
コンクリート枕木はdiyできる
DIYでコンクリート枕木を設置する際、必要な材料は以下の通りです。
- 設置予定地に合わせた数のコンクリート製枕木
- 砕石(20kg):約2袋
- 砂(20kg):約1袋
- ゴムハンマー
- 水平器
※「穴掘り式」の場合は、コンクリート製枕木のみでOKです。
これらの材料は、コメリやカインズなどの主要なホームセンターのエクステリアコーナーで購入することができます。
コンクリート枕木の価格は大きさやデザインによりますが、たとえば、縦21cm×横45cm×厚み2.1cmのものは、1枚あたり約1,300円程度となっています。
敷き方(下地づくり)が大切
コンクリート製の枕木は重厚感があり、単に庭に置くだけでも一定の安定性があります。
しかし、凹凸のある地面に設置する場合、不安定になったり、最悪のケースでは割れるリスクも考えられます。
枕木を設置する際、最も重要なのは下地づくりです。
下地の作り方には「 穴掘り式 」と「 砕石式 」の2つの方法があり、設置する場所や枕木の数に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
コンクリート枕木 – 穴掘り式
花壇の周辺など、頻繁に人が出入りしない場所には、穴掘り式がおすすめです。
1:設置したい位置よりも少し広めに、枕木の厚さの3~4倍程度の深さで穴を掘ります。
2:穴の底面をできるだけ平らにします。ブロックやレンガを使って調整すると、より均等な面になります。
3:平らにした部分に枕木を設置すると、穴掘り式の設置は完了です。
この方法は手順がシンプルなので、初心者の方でも簡単にDIYできます。
ただし、穴を掘った部分が時間とともに沈下する可能性があるため、長期的には地面の凹凸や枕木の不安定さが生じるリスクが考えられます。
コンクリート枕木 – 砕石式
アプローチ部分や駐車場など、強度が求められる場所には砕石式がおすすめです。
1:設置したい枕木よりも少し大きめの範囲で、穴を掘ります。
2:掘った部分に砕石を敷き詰めて平らにします。凹凸が出る場合は、砕石を追加して調整します。
3:砕石の上に砂を2~3cmほど敷き、ブロックなどを使ってさらに平らにします。
4:砂の上に枕木を置き、水平器を使って位置を確認しながら、ゴムハンマーで固定します。
5:もし水平でなければ、砂を追加または調整して、再度「4」の手順を行い、水平になるまで調整します。
ゴムハンマーや水平器を使用することで、より強固にコンクリート枕木を設置することができます。
コンクリート枕木のメンテナンスは塗装
コンクリート枕木のメンテナンスに必要なのは「 塗装 」のみです。
塗装には、コンクリート外壁用の水性塗料を推奨します。
油性塗料は化学変化を引き起こし、長期的にひび割れの原因となる可能性があるため、使用は避けましょう。
塗料が乾燥したら、2回目、3回目と重ね塗りを行うことで、より均一で美しい仕上がりになります。
色褪せや部分的な色落ちが目立つようになったら、再塗装のタイミングと考えて良いでしょう。
コンクリート枕木は専門業者への依頼もおすすめ
今回は、コンクリート枕木を使用したDIYの方法を詳しく解説しました。
しかし、枕木を長持ちさせ、安全に使用するためには、適切な下地づくりが不可欠です。
特に、毎日の出入りが多いアプローチや、車の出入りによる負荷がかかる駐車場などは、歪みや割れのリスクが高まります。
DIY初心者が、これらの場所で作業を行うのは難易度が高いので、DIYに自信がない or DIYに不安を感じる方は、専門の外構業者に相談することをおすすめします。
外構業者、土地の特性に合わせた適切な下地づくりを提案してくれるだけでなく、色落ちや劣化が生じた際のメンテナンスも行ってくれます。