【 中級編 】コンクリート製の枕木で庭づくり!意外なデメリットとは?
かつて、一軒家の庭づくりに使用される枕木と言えば、天然木材が主流でした。
しかし、最近のトレンドは変わりつつあります。
腐食や蟻害(ギガイ)のリスクを排除したコンクリート製や、FRP樹脂製の枕木が市場に登場。
これらの材料は、最低限のメンテナンスで長持ちするため、多くの人々に選ばれています。
コンクリート枕木のデメリット
衝撃に弱い
コンクリート製の枕木は、一般的に2~3cmの厚さが主流です。
この厚さでは、重い物を強く落としたり、車が頻繁に出入りする駐車場で使用すると、割れるリスクが高まります。
さらに、下地の処理も重要なポイントとなります。
自分でのDIYや経験不足の業者による施工では、下地が不均一になる可能性が高く、その結果、一点に負荷が集中し、軽い衝撃で枕木が割れることがあります。
枕木を設置する際は、その場所の特性を考慮し、信頼性の高い外構業者に依頼することで、割れやヒビのリスクを最小限に抑えることができます。
安全な施工を心がけましょう。
人工的な雰囲気が残る
コンクリート製の枕木は、木材の風合いを模倣したデザインが多く見られます。
しかし、実際の木製枕木と比較すると、不自然さを感じる方もいるかもしれません。
最近では、耐久性に優れたハードウッド枕木や、防腐処理が施された枕木も市場に出ています。
コンクリート製のものが本物の木に比べて見劣りすることもあるかもしれませんが、日常の使用では大きな違和感は感じないでしょう。
処分に手間がかかる
コンクリート製の枕木を処分する際、その重さと材質から手間がかかることがデメリットとして挙げられます。
木材やFRP樹脂製の枕木は、一部の自治体ではカットして一般ゴミとして処分可能です。
一方、コンクリート製のものは、多くの自治体で粗大ゴミとしての処理や特別な回収手続きが必要となります。
しかし、コンクリート枕木を取り除くケースとしては、住宅の取り壊しや外構リフォームが主で、その際には専門の業者が適切に処分を行ってくれるため、特に心配することは少ないでしょう。
コンクリート枕木のメリット
コンクリート製の枕木には、いくつかのデメリットが存在する一方で、多くのメリットもあります。
以下に主なメリットを挙げます。
- 木製に比べて施工費用が低く抑えられる
- 耐久年数が約50年と非常に長い
- 虫害(ちゅうがい)の心配がない
- メンテナンスは、色落ちが気になる時の塗り直しだけで良い
これらのメリットを考慮すると、コンクリート製の枕木はコストパフォーマンスが高く、長期的に利用するには非常に適した素材と言えるでしょう。
コンクリート枕木は門柱には不向き
門柱や境界線のデザインに枕木を使用するのは、現代の外構デザインのトレンドの1つです。
特に、耐久性が高く重厚感のあるコンクリート製の枕木は、多くの人々に選ばれています。
しかし、その重さがリスクとなり、倒れた際の危険性が高まります。
そこで、門柱や塀としての使用を考える場合、FRP樹脂製の枕木がおすすめです。
FRP樹脂は繊維と樹脂から作られた複合素材で、耐久性に優れています。
さらに、軽量なので、もし倒れても大きな被害は少ないでしょう。
ただし、FRP樹脂製の枕木はコンクリート製よりも価格が高めです。
具体的には、コンクリート製は1平米あたり約17,000円、FRP樹脂製は1平米あたり約20,000円となっています。
専門の外構業者に相談する
コンクリート枕木の使用に不安を感じる場合、外構業者に相談することをおすすめします。
アプローチ部分など特定の場所にコンクリート枕木を使用する際、外構業者は適切な商品や施工方法を提案してくれます。
また、木製との外観の違いについても、外構業者は施工例を挙げて具体的なイメージを提供してくれるでしょう。
不安やデメリットを感じる点がある場合、信頼できる外構業者に依頼することで、安心して施工を進めることができます。