【 中級編 】外壁タイルのメリット&デメリットを徹底解説
外壁タイルは高級感があり、人気の建材として知られています。
また、「 外壁タイルはメンテナンスが必要ない 」という話を聞き、その手軽さから外壁タイルを検討しようとしている方も多いのではないでしょうか?
本記事では外壁タイルのメリット&デメリットを詳しく解説します。
ぜひ参考に、素敵なマイホームづくりを目指してください。
外壁タイルの特徴
タイルとは、土や石を約1300度以上の高温で焼き固めた建材です。
素材である土や石は劣化せずに半永久的に残る材料であるため、タイルも非常に耐久性が高いのが特徴です。
タイルは吸水性が低く、外壁として検討する際に気になる「 雨 」による劣化からマイホームを守ることができます。
寒い地域では、外壁材が吸収した水分が凍結して膨張し、ヒビ割れや破損の原因となることがあります。
しかし、吸水性の低い外壁材を使用すれば、このような心配はほとんどなくなります。
外壁タイルのメリット
高級感がある
外壁にタイルを使用すると、家の外観は非常に高級感が増します。 1
枚ずつのタイルには重厚感があり、他の建材では得られない魅力を持っています。
耐久性がある
タイルの最大の特徴でもあるように、非常に高い耐久性が魅力です。
強い日差しや雨にさらされても変色や劣化などが起こりにくいため、マイホームの外壁をタイルにすることで、外観をきれいな状態で保ち続けることができるでしょう。
補修が比較的簡単
タイルにヒビ割れや剥がれが発生した場合でも、1枚ずつ貼り付けられているタイルは、破損した部分のみを交換すればよいので、他の建材と比較して修復が容易です。
外壁タイルのデメリット
初期費用が高い
外壁タイルは、他の建材と比較すると初期投資が高いことが多いです。
例えば、新築時に一般的なタイルを選択した場合、約300万円程度の費用が予想されます。
これは、外装材としてよく用いられるサイディングと比べて約2倍の金額です。
デザイン性を重視し、特別なタイルを選ぶと、さらにコストが上がる可能性があるため、見積もりを取る際は慎重に検討することが重要です。
メンテナンス費用は タイル<サイディング
サイディング 〜 建物の外壁に使う板状の外装材を指す。
初期費用 〜 タイル > サイディング
メンテナンス費用 〜 タイル < サイディング
※ 長期的観点から外壁タイルの方がトータルコストは安くなる
外壁タイルのメンテナンス方法
結論から言えば、メンテナンスは必要です。
タイル自体の耐久性は非常に高く、破損などが起きる可能性は低いですが、全くメンテナンスが必要ない建材というわけではないことは注意してください。
メンテナンスが必要な時期
外壁タイルのメンテナンス時期の目安はおよそ7~10年です。
これはタイル本体の劣化のためではなく、タイルとタイルのつなぎ目である目地が劣化する時期の目安になります。
もちろんタイル本体もメンテナンスが不要というわけではありませんので、このタイミングでタイル自体にも剥がれやヒビ割れがないかをチェックします。
年数はあくまで目安です。
劣化状況を目視でチェックし判断をしていくことが大切です。
目地の補修
タイルの目地がすり減っている場合は、補修を検討してください。
すり減ったままだと見栄えが悪くなり、小さなヒビ割れや隙間から雨水が入り込むことで、内部を腐食させてしまう危険性があります。
目地の耐久年数はおよそ7~10年ですが、10年以上が経過してもすり減りが目立たなければ、無理にメンテナンスをする必要はありません。
DIYで目地を補修することは難しく、素人仕事で手を加えてしまうことで状況が悪化してしまうこともあります。
30坪程度の住宅であれば、30~50万程度の費用で補修ができるので、外構業者に依頼するようにしましょう。
タイルの洗浄
タイルが汚れた場合、高圧洗浄機を使用して洗浄することが推奨されます。
1平方メートルあたりの洗浄費用は約200~400円程度です。
したがって、30坪の住宅の場合、約3~10万円の予算でタイルを清潔に保つことが可能です。
もちろん、ブラシを使用して手洗いする方法もあります。
定期的な手入れを行うことで、外構業者に大掛かりな洗浄を依頼する必要を減らすことができます。
タイルの貼り替え
タイルにヒビが入ったり、剥がれてしまった場合、貼り替え作業が必要となります。
費用は使用するタイルの種類によって異なりますが、一般的な相場としては200~400万円前後(タイルメンテナンスの中で最も高額)
外構業者への相談が不可欠です。
全てのタイルを交換するよりも、ヒビや剥がれが生じた部分だけを修復するケースが多い。
メンテナンスの注意点
部分的なメンテナンスを重視する
外壁タイルは全面的な補修よりも、一部分が剥がれたりヒビ割れたりといった部分的なメンテナンスが多くなります。
気づいたときに放置せず、定期的にメンテナンスすることで劣化を目立たせずに綺麗な外観を保つことができます。
定期的なメンテナンスは、1度にかかる費用を抑えることにもつながります。
打診検査アリの外構業者を選ぶ
打診検査とは、タイルを叩いて内部の状況を調査する検査方法です。
タイルは外から目視しただけでは正確な状態判断が難しい場合も多く、打診検査なしで見積もりを出すような業者には注意しましょう。
相見積もりを行う
メンテナンス費用を少しでも抑えるためには、相見積もりが重要です。
相見積もりを取ることで悪徳業者を避け、より技術が高く親身になってくれる外構業者を選定することができます。
まとめ
外壁タイルは耐久面などで実用性が高く、見た目も高級感がある人気の外壁材です。
メンテナンスは必要ですが、本記事で紹介したようなポイントを抑えることで、適切な対処をしていくことができるようになります。
デザインや種類も非常に幅が広いので、気に入る外壁タイルがきっと見つかるはずです。