ウッドデッキとタイルテラスの3つの違いをプロが解説!
新築やリフォームの外構を検討する際、ウッドデッキとタイルテラスのどちらにしようか迷う方は多いです。
本記事ではウッドデッキとタイルテラスを、「 見た目 」「 コスト 」「 メンテナンス 」の3つの角度から解説していきます。
どちらにしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
① 意外と知らないウッドデッキとタイルテラスの違いを知れる。
② 「 見た目 」「 コスト 」「 メンテナンス 」という3つ観点を知れる。
ウッドデッキとタイルテラス「 見た目 」の違い
ウッドデッキは、自然の風合いと優しいぬくもりを感じる木目が特徴です。
一方、タイルテラスは玄関などにも用いられている素材で、どちらかというとクールな仕上がりになります。
その他にも、どちらを選ぶかで外構の見た目やつくりが若干異なります。
掃き出し窓からの段差
リビングなどの掃き出し窓から、ウッドデッキまたはタイルテラスに出られるよう、導線を考える方がほとんどです。
ウッドデッキは掃き出し窓から段差がなく、フラットに設置できます。
掃き出し窓ギリギリのラインまで設置できるため、つなぎ目がほとんどなく、スッキリ美しく見える特徴があります。
一方、タイルテラスの場合は、窓とのつなぎ目になる水切り部分を潰さないよう、下げなくてはいけません。
ただし、グレーチングという空気孔の役割を担う部分を取り付けると、フラットに設置できるケースもあります。
その場合は別途コストが発生します。
照明を取り入れたデザイン
タイルテラスの場合、庭と続くように階段のデザインを採用しているケースが多く見られます。
最近は足を乗せる蹴込の部分の奥をくり抜き、さらにライトを入れ、足元を照らすデザインが人気です。
ウッドデッキでも同様のデザインはできるものの、タイルテラスの方が選択肢が多く、ライトの光が映えます。
ウッドデッキとタイルテラス「 コスト 」の違い
ウッドデッキとタイルテラスを比べた際、どちらがコスト面で優れているとは一概に言いにくい部分があります。
とくにタイルテラスは選ぶ材質やデザインによって、値段が大きく異なるためです。
一例として、ウッドデッキとタイルテラスの工事費込み価格を比べてみました。(いずれも1平米あたり)
- ウッドデッキ(2.7~4.3万円程度)
- タイルテラス(4.8~7.3万円程度)
ごくシンプルなデザインを選ぶのであれば、ウッドデッキの方が費用を抑えられます。
この他にも、タイルテラスは高さを出すと、さらに料金が高くなる傾向があるので、覚えておきましょう。
高さ20cmと40cmのタイルテラスを設置しようとしたとき、同じ材質を選んでも、費用が1.5倍以上になるケースもあるので、注意が必要です。
ウッドデッキとタイルテラス「メンテナンス」の違い
天然木のウッドデッキは、メンテナンスが発生します。
主なメンテナンスは以下です。
- 汚れや砂を落とすための高圧洗浄
- デッキ面のささくれの処理
- ネジのゆるみはしめる
- 3~5年に一度の塗装
一方、タイルテラスは基本的にメンテナンス不要です。
ただし、重いものを落とすと割れが生じ、取り替える必要があります。
ウッドデッキの温かみは気になるものの、メンテナンスが必要なら、タイルテラスにしようかと考える方もいるでしょう。
近年では、木目調のタイルも登場しています。
両方のメリットを活かした製品なので、気になる方は外構専門業者に問い合わせてください。
どっちが人気?(ウッドデッキ or タイルテラス)
現在は、モダンでスタイリッシュな雰囲気の外構デザインが人気です。
そのため、タイルテラスを選ぶ住宅が多いように感じられます。
また、タイルも正方形ではなく、300×600mmの長方形タイプが選ばれています。
ただし、住宅によってはタイルテラスが難しいケースもあるので要注意です。
タイルは住宅までの通路が狭いと搬入が難しく、断られてしまうケースも見られます。
設置場所に土台をコンクリートでつくり、その上にタイルを貼り付けるといった方法もあるので、諦めず外構専門業者に相談してみましょう。
ウッドデッキ?タイルテラス?迷ったら実物をチェック
ウッドデッキもタイルテラスも、それぞれに良い部分があります。
どちらにしようか決められないときには、外構業者に相談してください。
実際に施工を行った写真や、場合によっては実物を見せてくれるかもしれません。
その際、ウッドデッキは経年劣化をした状態を見せてもらうと、今後のイメージがしやすいです。
経年劣化というとネガティブな印象があるものの、独自のヴィンテージ感が魅力的に映る方も少なくありません。
目指しているお家の雰囲気や自分の好みに合わせて、ウッドデッキとタイルテラスのいずれかを選んでください。