庭の目隠しフェンス選びのコツ4選
2023年に出版された、世界的な有名作家・村上春樹の「 街とその不確かな壁 」では、街と外の世界を隔てる堅牢な壁が、重要なモチーフとして描かれています。
外からの視界を避け、部外者の侵入を防ぐという点では、これ以上ないほどの目隠しフェンスとも言えます。
しかし、一般の家では、目隠しのために、そのような大きく頑丈な壁は、必要ありませんね。
この記事では、目隠しフェンス選びの、4つのポイントについて解説します。
目隠しフェンスのメリットとデメリット

目隠しフェンスのメリットは、一言でまとめると、外部からの視線をシャットアウトできることです。
一方で、デメリットは、日当たりや風通しが悪くなることで、カビやコケが繁殖しやすくなり、外壁や家の寿命が短くなる恐れがあることです。
さらに、圧迫感を覚えるということもあり得ます。
しかし、そのデメリットに注意さえ払えば、問題はありません。
目隠しフェンス選びの4つのポイント
目隠しフェンスを選ぶ際の、ポイント(注意点)は
- 最適な高さに合わせる
- 迫感が出ないようにする
- 採光と風通しを大切に
- 周囲環境に合ったデザイン
の4つです。上記を意識することで、デメリットを解消し、充実したプライベート空間を創出できるでしょう。
自宅の、外側と内側の双方向からのイメージを描いて、機能性とデザイン性の両方を考慮することが大事ですね。
以下に、それぞれのポイントについて解説します。
最適な高さの目安
超個人的な情報ですが、筆者の身長は171センチです。
成人男性の平均身長は、ここ30年間、170.8センチと横ばいになっているようです。
つまり、一般的に女性より男性の方が身長が高いことから、大人の目線から家の中を隠せる高さは、180センチ程度だとされています。
目隠しフェンスを設置する際の高さは、180~200センチ前後が目安となります。(高すぎると逆に、空き巣に狙われやすい)
ただし、隣家のフェンスの高さに合わせた見た目のバランスなども、考慮することが大事です。
圧迫感に注意
目隠しフェンスは、文字通り、家の外から中を見えなくするということが大前提ですが、色味や素材によっては圧迫感が生じてしまいます。
漫画「 進撃の巨人 」に登場する巨大な壁をイメージしてください。重厚感があり、暗い色合いで、しかも無駄に高さがあると、息苦しさしか覚えませんよね。
白やベージュなどの明るい色を選んだり、素材に注意することで、圧迫感から解放されます。
オススメの選び方は、近所の散歩です。良い目隠しフェンスを選んでいる家を参考にすると良いでしょう。
採光と風通しが大事
目隠しだけを意識すると、風通しや家の中の採光が損なわれてしまい、家の劣化という、デメリットが発生してしまいます。
通気性がよく、太陽光をあまり妨害しないものを選びましょう。
通気性の良い竹垣デザイン、植物の緑を利用したガーデンフェンスなど、様々な種類があります。
取り付ける位置や方角によっても、風通しや光の入り具合が変わるので、設置するときに、意識してみてくださいね。
違和感のないデザインを
周囲の環境に合わせたデザインも大事です。
外から見た眺め、家の庭やリビングから見た眺めをイメージして、違和感のないようにしたいですね。
家の外壁と同色系を選ぶと、悪目立ちせずに、よく馴染みます。
和風か、モダンか、シンプルか。好みと調和が一致するように選びましょう。
まとめ
本記事では、目隠しフェンスを選ぶときのポイントを紹介しました。
- 最適な高さに合わせる
- 圧迫感が出ないようにする
- 採光と風通しを大切にする
- 周囲環境に合ったデザインを選ぶ
目隠しフェンスは、ご自宅の外観を決める大事な場所なので、慎重に選びたいですね。
なかなか決められず、迷っているという方は、フェンス設置の専門家や外構エクステリアの会社に相談してみることをオススメします。